2026年8月1日(土)、富士スピードウェイで開催された「2026 AUTOBACS SUPER GT Round 4 FUJI GT 300km RACE」の予選日を観戦してきました。
今回の第4戦は、6月に予定されていたマレーシア・セパン戦が中止となった影響で、5月の第2戦に続く“富士2連戦”。しかもゴールデンウィークとは打って変わって真夏の開催ということで、富士スピードウェイ側も「熱狂。そして、爽快。」をコンセプトに、これまでにない仕掛けを用意していました。
その目玉が、今大会が初登場となる「スプラッシュシート」。ホームストレートを走り抜けるGTマシンの爆音に合わせて、客席に向かって豪快に放水するという新しい観戦エリアです。実際に入って、しっかりびしょ濡れになってきました。写真と動画たっぷりでレポートします。

3か月ぶりの実戦。富士2連戦の第4戦
今シーズンのスーパーGTは、第2戦の富士(5月)から約3か月というかなり長いインターバルが空きました。第3戦として組まれていたマレーシア・セパン戦が中止となったためで、ファンにとってもチームにとっても待ちに待ったレースウイークです。
エントリーはGT500・GT300あわせて43台。決勝は300km(66周)で争われます。
富士スピードウェイの所在地は静岡県駿東郡小山町。裾野・御殿場エリアからは車ですぐの「ご近所サーキット」なので、地元民としてはやはり足を運ばずにはいられません。
アクセスは西ゲート+モビリタ駐車場が快適だった
今回は西ゲートから入場し、モビリタ(トヨタドライビングスクール)の駐車場に停めました。
スーパーGTクラスの大きなイベントだと東ゲート方面はどうしても混みますが、西ゲート側はそこまでの渋滞にはならず、駐車場からグランドスタンドまでの動線もシンプル。御殿場・裾野方面から向かうなら、素直に西ゲートを選ぶのが正解だと思います。

座席は「1階Aエリア上段席」の最上列
今回の席はグランドスタンド1階Aエリアの上段席、しかも一番上の列。結論から言うと、これがかなりの当たり席でした。
- 2階席の張り出しが屋根代わりになる:真夏でも直射日光をほぼ受けずに済む。これが何よりありがたい
- 最上列なので後ろに人がいない:立ち上がっても気を使わないし、荷物も置きやすい
- コース全体の見通しが良い:ホームストレートはもちろん、最終コーナーの立ち上がりまで視界に入る
- 価格は2,200円(大人・小人共通/別途 観戦券が必要)
1階の下段席(1,400円)と比べると800円高いですが、真夏の観戦なら屋根の有無だけで支払う価値があると思います。

今大会の目玉「スプラッシュシート」に入ってみた
今回いちばん気になっていたのが、初設置となるスプラッシュシート。ホームストレート沿いに設けられた特別エリアで、レースアンバサダーら6名で結成された「スプラッシュガールズ」が放水銃を構え、客席に向かって思い切り水を撃ち込むという演出です。
グランドスタンドへ向かう通路には、こんな案内板が立っていました。

案内板は日本語と英語で2種類の注意書き。ひとつはスプラッシュシート参加者向けで、「スプラッシュシート以外は全席指定」=グランドスタンド指定席を持っていない人は他の席に座れない、というもの。もうひとつは一般の観客向けで、この先は濡れる可能性があるので注意、という内容です。通りがかりの人が「え、ここ濡れるの!?」と足を止めていたのが印象的でした。
実際に浴びてみた感想
予選日の土曜はグランドスタンドに入れるチケットがあれば追加料金なしで入場できたので、せっかくなので行ってみることに。

正直、行く前は「水をかけるだけでしょ?」と少し舐めていました。完全に認識が甘かったです。
放水銃から出る水は霧状ではなく、しっかりとした水の塊。真正面から浴びると一瞬息が止まるくらいの勢いがあります。しかもGTマシンがストレートを駆け抜ける爆音とタイミングを合わせてくるので、音と水が同時に押し寄せてくる。この感覚は、たしかに他では味わえません。
そして何より、真夏の富士で頭から水を浴びる気持ちよさ。一気に体温が下がって、そのあとしばらくは涼しいまま過ごせました。夏の観戦で最大の敵は暑さなので、これは理にかなった演出だと思います。
これから行く人へのアドバイス
- 「濡れるかも」ではなく「確実に濡れる」。着替えとタオルは必須です
- スマホは防水ポーチ推奨。ポケットに入れたままだと確実にやられます
- 靴はスニーカー。床がびしょびしょで滑ります。サンダルは移動時に危ない
- 帽子があると顔面直撃を軽減できる(というか目に水が入るのを防げる)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| チケット価格 | 1人 2,000円(税込)※別途、観戦券が必要 |
| 8月1日(土) | 11:00〜17:00/グランドスタンドに入れるチケットがあれば入場可 |
| 8月2日(日) | 10:00〜15:30/スプラッシュエリアのチケット保持者のみ |
| 放水タイミング | 随時(常時ではなく、演出時間に合わせて実施) |
| その他 | 未就学児無料(ひざ上観戦1名まで)/中学生以下のみでの入場は不可 |
ポイントは土曜と日曜で入場条件が違うこと。予選日の土曜はグランドスタンドのチケットがあれば入れましたが、決勝日の日曜は専用チケット(2,000円)が必要です。これから行く方はお間違いなく。
予選日の走行を観戦
この日は朝から曇り空。時折日が差すものの、山側には厚い雲がかかっていて、いかにも“富士ウエザー”という空模様でした。路面は終日ドライです。
ホームストレートは全長約1.5kmで日本一の長さ。ここを300km/h超で駆け抜けていく音の迫力は、やはり現地でしか味わえません。

GT500とGT300が同じコース上を走るのがスーパーGTの醍醐味。ラップタイム差は約10秒あるので、GT300のマシンがGT500に抜かれる瞬間があちこちで見られます。


予選結果:GT500は新型「HRC PRELUDE-GT」が上位を独占
予選は14時台からスタート。結果は、今シーズンから車両を新型「HRC PRELUDE-GT」に変更したホンダ勢が上位3位を独占という衝撃の展開になりました。
ポールポジションを獲得したのは8号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)。PRELUDE-GTにとって初のポールポジションです。
| 順位 | No. | マシン | ドライバー | Q2タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 8 | ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 太田格之進/大津弘樹 | 1’26.766 |
| 2 | 100 | STANLEY HRC PRELUDE-GT | 山本尚貴/牧野任祐 | 1’27.078 |
| 3 | 17 | Astemo HRC PRELUDE-GT | 塚越広大/野村勇斗 | 1’27.325 |
| 4 | 38 | KeePer CERUMO GR Supra | 大湯都史樹/小林利徠斗 | 1’27.502 |
| 5 | 16 | ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 野尻智紀/佐藤蓮 | 1’27.701 |
ホンダ勢は参戦5台すべてが7位以内に入る好調ぶり。トヨタ勢のトップは4位の38号車 KeePer CERUMO GR Supra、日産勢のトップは8位の23号車 MOTUL Niterra Zでした。
一方、開幕2連勝でポイントリーダーの36号車 au TOM’S GR Supraは、サクセスウェイト80kgが重くのしかかり11位でQ1敗退。ウェイトハンデの厳しさを改めて感じさせる結果です。
予選結果:GT300は“フェラーリ祭り”
GT300は、45号車 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)がポールポジションを獲得。3年ぶりにスーパーGTへ復帰した川端伸太朗選手にとって、自身初のポールとなりました。
| 順位 | No. | マシン | ドライバー | Q2タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 45 | PONOS FERRARI 296 EVO | 篠原拓朗/川端伸太朗 | 1’36.209 |
| 2 | 60 | Syntium LMcorsa LC500 GT | 吉本大樹/河野駿佑 | 1’36.800 |
| 3 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山義章/ニクラス・クルッテン | 1’36.808 |
| 4 | 7 | CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO | ザック・オサリバン/梅垣清 | 1’36.822 |
| 5 | 18 | UPGARAGE AMG GT3 | 小林崇志/新原光太郎 | 1’36.825 |
フェラーリ296 GT3 EVO勢が1位・3位・4位を占める結果に。2位から5位までがわずか0.025秒差という大混戦で、決勝も相当な接近戦になりそうです。
決勝は本日8月2日(日)13時30分スタート
決勝レースは本日8月2日(日)13時30分スタート、300km(66周)で争われます。
気になるのは天気。午後から雨という予報も出ており、もしウェットコンディションになれば今シーズン初の本格的な雨のレースになります。そうなると勢力図が一気に変わる可能性も。
テレビ放送はJ SPORTS(BS)、配信はJ SPORTSオンデマンドやニコニコ生放送などで行われます。
そして私も本日、決勝を観に行ってきます。レース後にあらためて決勝編としてレポートしますので、そちらもぜひ。
真夏の富士を観戦するときの持ち物メモ
実際に1日過ごしてみて感じた、この時期の富士スピードウェイ観戦のポイントです。
- 屋根のある席を選ぶ:1階Aエリア上段席なら2階の張り出しが日除けになる。真夏はこれが最強
- 羽織るものも1枚:曇ると一気に涼しくなるのが富士スピードウェイ。標高約580mの気まぐれな天気に備えて
- 耳栓またはイヤーマフ:特に小さなお子さん連れは必須級。GT500の音圧はかなりのもの
- スプラッシュシートに入るなら:着替え・タオル・防水ポーチ・滑りにくいスニーカー
- 飲み物は多めに:場内でも買えますが、混雑時は行列必至
- 駐車場は西ゲート側が狙い目:モビリタ駐車場はグランドスタンドまでの動線もわかりやすい
今大会は中学生以下の入場が無料(要0円チケットの事前取得)という夏休み特別企画も実施されています。ご家族での観戦デビューには絶好のタイミングかもしれません。
まとめ
3か月のインターバルを経て再開したスーパーGTは、新型PRELUDE-GTの独走とフェラーリ勢の速さという、予想外の展開で予選日を終えました。
そして初登場の「スプラッシュシート」。舐めてかかった結果しっかりびしょ濡れになりましたが、爆音と水しぶきが同時に押し寄せてくるあの感覚は、間違いなく真夏の富士ならではの体験でした。周りの反応も上々に見えたので、今後の夏イベントで定番化するかもしれません。
富士スピードウェイは裾野・御殿場エリアから車で気軽に行ける距離。今日の決勝もまだ間に合います。真夏の熱狂を、ぜひ現地で。

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