ウーブン・シティ住民募集は倍率40倍超だった|落選通知と、静岡県民が今すぐ行ける「One Day Weavers」完全ガイド

トヨタ・ウーブン・シティの住民募集結果を伝えるアイキャッチ画像。25世帯の枠に1,000件超の応募で倍率40倍超だったこと、静岡県民はOne Day Weaversとして9月1日から訪問予約できることを示している ウーブン・シティ

2026年8月に実施されたトヨタ・ウーブン・シティの「Weavers(住民)募集」。静岡県在住者を対象とした25世帯程度の枠に対して、1,000件を超える応募があったことが、事務局から届いた通知メールで明らかになりました。

倍率にすると40倍超です。当ブログでも募集開始時に家賃や条件をまとめましたが、実際にどれだけの人が手を挙げたのかは公表されていませんでした。

この記事では、その選考結果と、落選した方(そして応募しなかった方)が今すぐ使える「One Day Weavers」の予約方法・当日の流れを、公式サイトの情報をもとに整理します。岩波駅から徒歩6分という、地元の人ほど行きやすい場所です。

国道246号の御宿北交差点から見たウーブン・シティの外周施設。シャトルバスの停留所「御宿北」がある地点

そもそも One Day Weavers とは

先に用語を整理しておきます。この記事を読み進めるうえで前提になる部分です。

ウーブン・シティに関わる人は、大きく2つに分かれます。

Inventors(インベンターズ/発明家) は、つくる側。トヨタグループの開発者、他企業、スタートアップ、研究機関などが、新しいプロダクトやサービスを生み出し実証を行います。

Weavers(ウィーバーズ) は、試す側。Inventors が開発したものを実際に使い、感想を返す役割です。

そして Weavers は、さらに2種類に分かれます。

種類 内容
Residents(住民) 街に住みながら実証に参加。今回40倍超だった募集がこちら
Visitors(訪問者) 街を訪れて実証に参加。これが One Day Weavers

つまり One Day Weavers は「1日だけのウィーバーズ」。住民になれなくても、同じ実証の輪に入れる枠組みです。住民募集より、はるかに間口が広いのが特徴です。

役割は「試して、評価する」こと。試乗したモビリティの乗り心地、アプリの使い勝手、カフェで食事をした後の気持ちの変化。どんなささいな感想でも構わない、と公式は案内しています。そのフィードバックが次の発明に活かされる、というサイクルです。

特徴的なのは、施設やサービスを「利用しない」という行動そのものもフィードバックとして扱われる点。無理に体験を詰め込む必要はありません。観光施設の見学者ではなく、実証の参加者という位置づけです。

ちなみに Weavers(機を織る人)という呼び名は、トヨタグループ創業者・豊田佐吉が母親の機織りを見て自動織機の発明に至った、という原点に由来しています。

9月1日、事務局から届いた通知

応募していたのですが、9月1日13時すぎ、Weavers(住民)募集事務局から選考結果のメールが届きました。結果は落選でした。

メールの内容を要約すると、以下のとおりです。

  • 今回の募集は、ウーブン・シティを近くで見守る静岡県民に先行案内したもの
  • 25世帯程度という限られた枠に対し、1,000件を超える応募があった
  • 応募内容と間取りごとの空室状況などを検討した結果、今回は入居に至らなかった
  • 静岡県民向けの One Day Weavers(ビジター) の案内を開始しているので、ぜひ来訪してほしい
  • 来訪時に、応募への感謝としてささやかなギフトを渡したい。受け取り方法は別途連絡
  • マイページで、次回以降の住民募集を含めた情報を発信していく

注目したいのは「次回以降の住民募集」

落選は残念ですが、メールにははっきりと「次回以降の住民募集に関するご案内も含め」と書かれています。今回の25世帯はあくまで段階的な受け入れの一歩で、第2回の募集が想定されているということです。

ウーブン・シティは最終的に2,000人規模の街を目指しています。2026年4月時点の入居は約50世帯・100人ほど。今回の25世帯を足しても、目標にはまだ遠く及びません。Phase2エリア(約18万2,000㎡)も2026年2月に着工し、2028年11月までの工期で工事が進んでいます。

今回応募した方は、マイページを消さずに残しておくことをおすすめします。

静岡県民は「One Day Weavers」で中に入れる

住むのは40倍の壁がありますが、訪問するほうは今すぐ動けます。

公式サイトの新着によると、2026年8月24日に静岡県在住者向けの One Day Weavers(ビジター)受付が開始されました。同じ日に、静岡県とウーブン・バイ・トヨタの連携協定締結も公開されています。県民が優先的に案内されているのは、この協定の流れがあるからだと考えられます。

静岡県在住の方は、2026年9月1日以降で予約可能です。すでに解禁されています。

基本情報一覧

項目 内容
対象者 静岡県在住の方、および先行受け入れの案内を受け取った方
入場料 現在は無料
滞在可能時間 10:00〜17:00(受付 10:00〜16:00、完全退場 17:00)
定休日 祝日、年末年始。加えて不定休あり
所在地 静岡県裾野市御宿1117
最寄駅 JR御殿場線 岩波駅 徒歩約6分(約450m)
駐車場・駐輪場 無料。自家用車は来場予約時に駐車場予約が必要
予約開始 訪問日の約1か月前から。当日でも空きがあれば可
キャンセル 予約詳細画面から。締切は訪問予定日の前日

受付開始は10時ちょうどで、それ以前に行っても入れません。退場は17時で、それ以降の滞在はできません。不定休があるため、訪問可能日は予約画面での確認が必須です。

One Day Weavers訪問の流れ図。事前予約はWoven City ID作成、来場者情報登録、オンライン本人確認、訪問日と駐車場の予約、予約完了の5ステップ。当日は10時から16時の受付、初回のみ約15分の案内動画、Welcome Centerまで約15分の移動を経て17時完全退場。初回訪問ではシャトルバスを利用できず岩波駅から徒歩約6分

予約の流れ(5ステップ)

STEP 1|Woven City ID を作成

公式サイトの「予約する」ボタンから予約用特設サイトへ移動し、Woven City ID を作成します。すでに持っている方はログイン。

STEP 2|来場者情報を登録

来場する本人の情報を登録します。子ども連れの場合はここが重要です。

年齢 登録の要否
6歳未満 登録不要。保護者と一緒に入場できます
6歳以上18歳未満 保護者の「お子さまの登録」画面から氏名などを登録
18歳以上 一人ずつ個別に予約登録が必要

大人が複数人で行く場合、代表者がまとめて予約することはできません。家族や友人と行くなら、全員がそれぞれ ID を作る必要があります。ここは早めに知っておきたい部分です。

なお、未成年の予約は親権者が行う必要があり、未成年の単独入場は不可。18歳以上の保護監督者の同伴が必要です。

STEP 3|オンライン本人確認

スマホで自分の顔と身分証を撮影してアップロードします。ここで使える身分証と、当日持参する身分証はリストが違うので注意してください。

場面 使える書類
オンライン本人確認(事前) 運転免許証/マイナンバーカード/在留カード/パスポート特別永住者証明書/運転経歴証明書
当日の本人確認・住所確認 運転免許証/マイナンバーカード/在留カード/運転経歴証明書/学生証(顔写真付き)

顔写真の登録でつまずく人が多いポイントも公式に書かれています。メガネ・帽子・マスクを着用していると登録できない場合があるとのこと。ファイル形式は PNG または JPEG、サイズは5MBまでです。

STEP 4|訪問日と駐車場を予約

希望日を選んで予約します。車で行く場合は駐車場予約が必須で、ナンバープレートの登録が必要です。登録のない車は入場できません。障がい者用駐車場も予約画面から選べます。

自動二輪・自転車での来場も可能です。入場ゲートは「エントランスのご案内」ページで確認してください。

STEP 5|予約完了、アプリを準備

予約完了後、訪問日までに Woven City アプリをダウンロードし、Woven City Pay の設定を済ませておきます。街なかの決済サービスなので、事前設定しておくと当日スムーズです。アプリは ID 作成・本人確認・個人情報登録が完了してから使えるようになります。

当日の流れ

初回入場の前に、エントランスで「ご入場にあたって知っていただきたいこと」を動画で案内されます。手続きの所要時間は15分程度ですが、混雑時はさらにかかります。

その後、Welcome Center までの敷地内移動に15分程度かかる場合があります。受付が10時開始・16時締切であることを踏まえると、午前中に入場するのが現実的です。

初回訪問の方は、まず Woven Welcome Center へ。ウーブン・シティがなぜ作られたのか、実証に参加するうえで大切なことが展示で紹介されています。

訪問できる施設

公式マップに掲載されている施設は次のとおりです。

施設 概要
Woven Welcome Center 初回訪問者はまずここへ。街の成り立ちを展示で紹介
Kakezan Invention Hub 試作段階のプロダクトを体験できることも
Weavers Center シャトルバスの発着地点でもある
Courtyard 中庭エリア
Inventor Garage ピッチコンテストの見学など

無料シャトルバス(初回は使えません)

ここが一番の注意点です。

初回訪問ではシャトルバスを利用できません。 初回訪問時に受講する「交通教育」を修了した後、2回目以降から利用可能になります。

つまり初回は岩波駅から徒歩6分を歩くか、車・自転車で行くことになります。地元の方なら岩波駅利用は日常圏内でしょうから、これは大きな障害にはならないはずです。

2回目以降の乗車方法

予約は不要、無料です。乗車時に訪問予約画面から乗車券を表示して運転手に提示します。

  1. 訪問予約を完了する
  2. 予約ホーム画面から「ウーブン・シティシャトルバス」を押す
  3. 「1日乗車券を表示する」を押し、表示された乗車券を提示

訪問当日以外は乗車券を表示できません。また、入場予約と交通教育の受講の両方が完了していないと「利用できるチケットはありません」と表示されます。

バス停の色に注意

バスの種類 バス停の色 岩波駅
岩波バス 青緑色 経由する
場内バス オレンジ色 経由しない

ウーブン・シティから岩波駅へ帰るときは、必ず青緑色マークのバス停から「岩波バス」に乗ってください。オレンジ色の場内バスは岩波駅に向かいません。

所要時間と運行時間

区間 所要時間
JR岩波駅 → 御宿北 約7分
御宿北 → Weavers Center 約5分
Weavers Center → JR岩波駅 約5分

運行間隔は30分〜1時間。始発は Weavers Center 発 7:27/岩波駅発 7:46/御宿北発 7:53、最終は Weavers Center 発 19:31/岩波駅発 19:49/御宿北発 19:57 です。

ただしビジターの滞在は17時までなので、この時間以降のバスには乗れません。時刻表は現地で確認してください。天候による運休や、混雑時の乗車制限の可能性もあります。

岩波駅について、もっと詳しく

初回は徒歩でのアクセスになるので、岩波駅の使い勝手を知っておくと当日が楽になります。ウーブン・シティの玄関口として、駅前広場をはじめとした周辺整備も進行中です。

▶ 関連記事:JR岩波駅の駅前広場はどうなる?【2026年】

御殿場線は本数が限られるので、電車で行く方は事前に時刻を確認しておくことをおすすめします。10時受付開始・16時受付締切という時間の制約があるため、往復の便を先に決めてから予約日を選ぶほうが確実です。

▶ 関連記事:御殿場線 沼津⇔岩波駅の時刻表【2026年版】|全列車の両数・トイレ・混雑情報

現地で何ができるのか

One Day Weavers は、訪問できる範囲を自由に散策し、実証に参加できます。実施される実証やイベントは日によって異なるため、当日現地で確認する形です。公式が例として挙げているのは次のような内容です。

  • モビリティに乗る — 試作段階のパーソナルモビリティの試乗
  • モノを買う — e-Palette を活用した移動販売サービス、Woven City Pay での決済
  • 飲食する — さまざまな調理方法の食品を試食
  • 試作中のプロダクトを見る — Kakezan Invention Hub での試作品体験、Inventor Garage のピッチコンテスト見学

フィードバックが「役割」

One Day Weavers には、感想を伝えるという役割があります。方法は3つ。

  1. 施設やサービスを利用する(しない)という行動そのもの
  2. アンケートへの回答 — 簡単な評価から記入式まで。アプリからも可能
  3. インタビューへの参加 — Inventor と直接話す機会も

公式は「利用しないという行動も大切なフィードバック」と明記しています。無理に体験を詰め込む必要はありません。

オプショナルツアー(10月から方式が変わります)

自由散策に加えて、2種類のツアーがあります。

ツアー 内容
ウェルカムセンターツアー スタッフが展示を案内しながら、街の目的や参加方法を紹介
まちあるきツアー 街の見どころ、普段見られない場所、プロジェクトの裏話など

まちあるきツアーは単体で参加できません。当面はウェルカムセンターツアーとのセットでの案内となります。

そして重要な変更点。

10月1日以降のツアーは、事前予約から当日現地予約に変更されます。当日現地予約の方法とスケジュールは、2026年9月下旬に公式ウェブサイトで案内される予定です。

9月中に行くならツアーは事前予約、10月以降は現地申し込みです。ツアー目当ての方は、どちらの時期に行くかで準備が変わります。

注意事項とルール

ウーブン・シティはトヨタ自動車の私有地で開発が進むモビリティのテストコースであり、公共の公園や観光施設ではありません。公式に定められたルールがあります。

  • 定められた場所以外への駐車・駐輪は不可
  • ペットの持ち込み不可(盲導犬、介助犬、聴導犬などの補助犬は同伴可能)
  • 管理者の許可なく物品の配布・販売・勧誘を行わない
  • 危険物、不潔な物品、異臭のある物品の持ち込み不可
  • 立入禁止場所・危険な場所への立ち入り不可
  • 敷地内での宿泊、(飲食店を除く)調理・炊事は不可
  • 共用部での球技、振動や電波を発する行為は不可
  • 指定場所以外での喫煙は不可
  • 立入制限エリアや「機密情報」と表示された場所・情報を、SNSに掲載したり第三者に伝えることは不可
  • 無許可のイベント開催は不可

SNS掲載については、立入制限エリアと機密情報表示のあるものが対象と明記されています。撮影が一律禁止というわけではありませんが、現地の表示には注意を払ってください。

一般向けの「見学」とは別枠です

公式は「一般の皆さまの Woven City 視察・見学は準備が整い次第、公式ウェブサイト等でご案内します」としています。One Day Weavers の予約枠と、一般見学は別物です。見学会に関する記事を見かけても混同しないよう注意してください。

なお、裾野市は見学・視察・修学旅行の受け付けや仲介を行っていません。問い合わせは公式窓口へ。

まとめ

住民募集は倍率40倍超という結果でした。落選された方も多いはずです。ただ、次回以降の募集が示唆されている点と、One Day Weavers という現実的な入口がすでに開いている点は、前向きに捉えていいと思います。

「住むのは無理でも、中を見てみたい」という方にとっては、今がむしろチャンスです。静岡県民に先行案内されている今の段階なら、一般開放後より予約は取りやすいはずです。入場は無料、岩波駅から徒歩6分。準備するのは身分証とスマホだけです。

10月からのツアー運用変更もあるので、当ブログでも実際に訪問した様子を別記事でお伝えする予定です。

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ビジター向けお問い合わせ先
ウーブン・シティ コンタクトセンター(平日 9:00〜17:00)
TEL:0120-905-630
Mail:twc-supportdesk@woven.toyota


参考リンク

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