トヨタ・ウーブンシティの家賃は5万〜28万円|2026年住民募集の条件と入居までの全スケジュール

ウーブンシティ住民募集2026|締切8月19日。裾野市の実証都市の住居棟とWoven Welcome Center ウーブン・シティ

この記事は募集終了後の内容に更新しています

2026年8月5日から始まったWeavers(住民)の一般公募は、2026年8月19日13時をもって応募受付を終了しました。
このページでは、募集条件の記録に加えて、家賃・間取りの目安、2年間の総額シミュレーション、応募後のスケジュール、次回募集の見通しまでをまとめています。

トヨタが静岡県裾野市で進める実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」が、2026年8月に初めての本格的な一般住民(Weavers)公募を行いました。静岡県内に住民票があれば応募できるという、これまでにない条件でした。

沼津・裾野・御殿場エリアに暮らす身として「これは近所の話じゃないか」と思い、現地に足を運び、公式サイトと各種報道を洗って調べました。家賃はいくらか、2年間で総額いくらかかるのか、ペットは飼えるのか——応募を検討した人が本当に知りたかったポイントを、地元目線でまとめています。

この記事の要点|家賃は月5万〜28万円、入居は2027年3月から

先に要点を4つだけ。

  • 賃料は月額 約5万〜28万円。間取りは1Rから3LDKまで
  • 諸費用まで含めると2年間で現実的には300〜380万円規模
  • 募集は25世帯程度。入居は2027年3月〜2029年2月末の2年間
  • 家賃・間取りの詳細が示されるのは2026年10月の「間取りのご提示会」

応募した時点では、まだ何ひとつ確定していません。9月の説明会、10月の提示会を見てから最終判断できる仕組みになっています。応募された方は、ここからが本当の検討フェーズです。

Toyota Woven Cityのサインと街並み

募集の基本情報

応募期間2026年8月5日(水)13:00 〜 8月19日(水)13:00 ※受付終了
募集世帯数25世帯程度
応募資格応募代表者が18歳以上、かつ2026年8月5日時点で静岡県内に住民票があること
国籍要件入居希望者全員が入居期間中、継続して日本国籍または在留資格を保有していること
入居期間2027年3月 〜 2029年2月末(2年間)
契約形態定期建物賃貸借契約
所在地静岡県裾野市御宿1117番地

これまでの入居者は、トヨタやウーブン・バイ・トヨタ、実証協力会社の社員とその家族に限られていました。静岡県民に広く門戸を開いた本格的な公募は今回が初めてです。

ここで見落とせないのが契約形態。定期建物賃貸借契約なので、原則として2029年2月末で退去することになります。実証実験のスケジュール等により延長を依頼される場合はあるものの、住み続けられる保証はありません。「気に入ったから更新」ができない点は、通常の賃貸と決定的に違います。

ウーブンシティの家賃と間取り

今回の募集でいちばん多く検索されたのが「実際いくらかかるのか」でした。公表されている賃料レンジは以下の通りです。

間取り広さ賃料(月額)
1R / 1K / 1LK約20〜35㎡約5〜10万円
1LDK約40〜45㎡約10〜11万円
2LDK約75〜130㎡約16〜22万円
3LDK約140〜180㎡約24〜28万円

報道で「家賃5万円」と見出しになっているのは、この表のいちばん上の数字です。実際に案内される間取りは世帯人数によって決まり、2人世帯なら原則1LDKとされています。希望がそのまま通るわけではなく、応募者の希望・間取りのタイプ・住居内外での実証内容など複数の要素を掛け合わせて、事業者側が選出する形です。

なお、個別の金額が確定するのは2026年10月の「間取りのご提示会」です。現時点の数字はあくまでレンジと理解しておく必要があります。

周辺相場と比べてどうか

最寄りの岩波駅周辺を見ると、築19年の1K(31.4㎡)が5万円台、築21年の2LDK(54.47㎡)が7万円台。裾野市内では新築1LDK(41.25㎡)が7万円台という物件もあります。

地元の感覚で言えば、1R〜1LKは相場並み、2LDK以上は割高。ただしWoven Cityの住戸は新築・オール電化・フリーWi-Fi完備で、2LDKなら75〜130㎡と一般的な物件よりかなり広い。単純比較しづらい部分はあります。

ウーブンシティの住居棟とWoven Welcome Center

2年間の総額をシミュレーションしてみた

家賃だけ見ていると見落とすのが、敷金・保証料・駐車場です。2人世帯を想定して1LDK(10〜11万円)で試算しました。

項目低位(賃料10万・駐車場4,000円)高位(賃料11万・駐車場15,000円)
賃料 24ヶ月2,400,000円2,640,000円
駐車場 24ヶ月96,000円360,000円
敷金(賃料1ヶ月)100,000円110,000円
初回保証委託料(賃料の40%)40,000円44,000円
継続保証委託料(13,000円×2年)26,000円26,000円
合計約266万円約318万円
月あたり平均約11.1万円約13.3万円

敷金は退去時に原状回復費を差し引いて戻る可能性があるので、実質負担は約256〜307万円と見ておくとよさそうです。

この表に入っていない費用

  • 共益費・管理費……公式に記載なし。月5,000〜10,000円なら2年で最大24万円上乗せ
  • 火災保険料……通常は加入必須。2年で2〜3万円程度
  • 光熱費……オール電化のためガス代はゼロだが、その分が電気代に集約される
  • 引越し費用(2回分)……入居時と、2年後の退去時
  • 原状回復費……敷金から控除

これらを含めると、現実的には2年間で300〜380万円規模を見ておくのが安全でしょう。「家賃5万円」の見出しだけで判断すると足をすくわれます。

応募から入居までのスケジュール

2026年8月19日 13:00応募締切(受付終了)
2026年9月説明会&体験会(入居希望者全員で参加)
2026年10月間取りのご提示会(入居希望者全員で参加)/賃料・間取りの詳細説明
提示会以降間取りを選択 → 保証会社の審査 → 賃貸借契約締結 → 内見
2027年3月以降引越し・入居開始
2029年2月末入居期間 終了

注意したいのが、9月の説明会と10月の提示会は入居希望者全員での参加が必要という点。家族で応募した場合、全員のスケジュールを空けられるかを早めに確認しておく必要があります。

もうひとつ、内見は賃貸借契約の締結後です。提示会ではバーチャル内覧ツールでの紹介にとどまります。実物を見てから契約するという通常の流れではない点は、あらかじめ理解しておきたいところです。

応募後にキャンセルはできるのか

できます。公式には「定期建物賃貸借契約の締結手続きまでの間であれば、応募を辞退することが可能」と明記されています。

ただし条件があり、契約前に振り込んだ敷金は、辞退の事由によっては返金されない場合があるとのこと。敷金は賃料1ヶ月相当なので、1LDKなら10〜11万円です。

実務的には、敷金を振り込む前の段階(9月の説明会・10月の提示会あたり)までは、ほぼノーリスクで検討できる構造になっています。応募された方は、この2つの機会で納得できるかどうかをじっくり見極めてください。

入居前に必ず確認したい5つのこと

① ペットは「応募フォームでの申告」が必須だった

今回いちばん見落とされやすかったポイントです。

公式によると、ペットは一部の住戸でのみ飼育可能で、戸数に限りがあります。そのうえで「ペットの飼育を希望される方は、応募フォームにて必ず記載ください」と明記されていました。居住後に飼育を希望する場合は、コンタクトセンターへの事前相談が必要とのこと。

つまり後出しは「相談」扱いで、枠が限られている以上は通らない可能性があるということ。次回募集がある場合も同じ運用になる可能性が高いので、ペットのいるご家庭は覚えておいて損はありません。

② 家具・家電が付いているかは非公開

調べた限り、公式ページにも報道にも家具・家電の付帯有無の記載が見つかりませんでした。判明しているのは設備面だけです。

  • 電気はオール電化(ガスの一般利用は想定されていない)
  • 上水道は井戸水の専用水道
  • フリーWi-Fi完備

普段ガスコンロで料理をしている人にとって、オール電化への切り替えは地味に大きな変化です。ここは10月の提示会での確認案件になります。

③ 住民票を裾野市に移す必要がある

Weavers(住民)は全員、生活の拠点をWoven Cityに移すことが求められ、裾野市への住民票の異動が必要です。

御殿場市や沼津市など近隣から移る場合でも、これは実質的な「転居」になります。国民健康保険や介護保険の保険者が変わり、自治体独自の福祉サービス(高齢者向けの各種補助など)も裾野市のものに切り替わります。2年後にはまた元の自治体へ戻る手続きが発生する点も含めて、両市の窓口で条件を比較しておくことをおすすめします。

④ 75項目のデータ提供と肖像使用への同意

Woven Cityは実証実験の街です。入居にあたっては、必要なデータの提供と肖像の使用に入居希望者全員が同意する必要があります。

報道によれば同意項目は75項目にのぼり、氏名・電話番号・勤務先といった基礎情報から、世帯年収幅、顔写真、口座情報、防犯カメラ画像、住居デバイスの使用履歴、コールセンターの通話ログ、宅配物の伝票情報まで含まれるとのこと。

ここは価値観が分かれるところです。単なる賃貸ではないという前提を、家族全員で共有しておく必要があります。

⑤ 来客・訪問のルールは公表されていない

親族や友人が訪ねてくる際の手続き(事前登録の要否、ゲートでの扱い、宿泊の可否)について、公式ページに記載を見つけられませんでした。Woven Cityは入場ゲートのある管理された街なので、通常のマンションと同じ感覚ではいかない可能性があります。ここも確認事項です。

暮らしの環境:買い物とアクセス

街の中には簡易スーパー・飲食店・クリニック・保育園等が設置されています。2026年8月現在で稼働が確認できる施設は以下の通り。

  • コンビニエンスストア、レストラン、ランドリー
  • スマートクリニックモバイル
  • 上島珈琲店 Woven City店(UCCジャパンによる実証店舗)
  • ナーサリースクール/エレメンタリースクール(増進会ホールディングス)
  • Woven Welcome Center、Weavers Center、Kakezan Invention Hub、コートヤード

ただし「簡易スーパー」であって、日常の食料品をフルに賄える規模ではないと考えたほうが現実的です。普段の買い物は車で近隣(裾野・御殿場・長泉方面)に出る前提になるでしょう。駐車場は別途、月額約4,000円〜約15,000円です。

その意味で、もともと裾野・御殿場・長泉あたりに住んでいる人にとっては有利な物件と言えます。生活圏や通院先を変えずに移り住めるからです。遠方からの移住者が抱える「買い物・通院・人間関係」の不安を、地元住民はほぼ抱えずに済みます。

街の外周部に停車する自動運転車両と隣接する住宅地

アクセス

所在地静岡県裾野市御宿1117番地
最寄駅JR御殿場線 岩波駅(岩波ゲートから徒歩約6分・約450m)

岩波駅は御殿場線の沼津〜御殿場間にある駅です。沼津方面へも御殿場方面へも1本で出られます。日常的に使うことになる路線なので、本数や車両の様子は事前に把握しておくと安心です。

▶ 関連記事:御殿場線 沼津⇔岩波駅の時刻表【2026年版】|全列車の両数・トイレ・混雑情報

倍率は本当に「数百倍」なのか

「申込殺到か」といった見出しも目にしましたが、実際の入居状況を見ると印象が変わります。

報道によれば、Woven Cityには2026年4月時点で約50世帯・100人ほどが入居しています。Phase 1エリアの最終目標が約360人ですから、まだ3分の1にも届いていません。

ウーブン・バイ・トヨタ側も「2026年度からウィーバーズを増やし、本格稼働する」と説明しており、いまは住民を増やしたい局面です。選考は応募情報や間取りの空き状況などをもとに行われるとされています。

もちろん25世帯という枠は小さいので競争にはなります。ただ「数百倍の狭き門」という前提は、少なくとも現時点の実態とは合っていないように見えます。

次回の住民募集はある?現時点での見通し

今回応募できなかった方がいちばん気にしているのはここだと思います。公式に「次回はいつ」という発表はありませんが、判断材料になる情報を整理します。

  • Phase 1エリアでは最終的に約360人の居住が計画されている(現在は約100人)
  • Phase 2以降を含め、将来的には2,000人規模を目指している
  • 公式の募集要項に「実証実験のスケジュール、その他事由により都度募集を行う場合があります」と記載されている
  • 実際、2026年2月にも約20世帯の募集が行われていた(今回が2回目)

25世帯という今回の規模と、2,000人という将来目標の差を考えれば、追加募集が行われる可能性は高いと見るのが自然です。ただし公式には「募集時点の実証実験等の状況により、募集条件が変更となる可能性があります」ともあり、対象エリアや賃料などの条件が今回と同じとは限りません。

Woven Cityの今後:ここからが本番

訪問者(One Day Weavers)の受け入れが始まる

Woven CityのWeavers(ウィーバーズ)には、住みながら実証に参加するResidents(住民)と、訪れて実証に参加するVisitors(訪問者)の2種類があります。VisitorsはOne Day Weaversとも呼ばれ、住民よりはるかに間口の広い枠組みです。

報道によれば、2026年8月下旬から静岡県民を対象とした訪問者の募集が始まる予定とされています。これまでWoven Cityは一般見学を受け入れておらず、中の様子を自分の目で確かめる手段がありませんでした。

「住むのは難しいけれど、中がどうなっているのか見てみたい」という方には、こちらのほうが現実的な入口になります。詳細が発表され次第、当ブログでも別記事でまとめる予定です。

Phase 2の建設が本格化する

いま完成しているのはPhase 1エリア(約5万㎡)。Phase 2は約18万2000㎡と、3倍以上の規模です。2026年2月に建築工事が着工し、2028年11月までの工期で進んでいます。

Phase 1の住人から住環境のフィードバックを得て、Phase 2の計画に反映する方針。将来的には都市全体で約2,000人が住める環境を目指しています。

裏を返せば、今回の入居期間(2027年3月〜2029年2月)は、まさにPhase 2の建築工事が本格化する時期と重なります。工事車両の出入りや騒音は、ある程度想定しておく必要があるでしょう。実際に街の外から眺めると、住居棟の奥に工事用クレーンが立っているのが見えます。

▶ 関連記事:ウーブン・シティ Phase2 建築工事が始動|2026年2月着工・2028年11月まで(現地取材)

ウーブンシティの全景と奥に見えるPhase 2の工事クレーン

「未完成の街」であることの意味

Woven Cityが住民に求める姿勢として、以下が挙げられています。

  • 「未来の当たり前」を共創する意思
  • 「未完成の街」であることを理解し、機器類の停止やその他不測の事態も前向きにとらえる気持ち
  • コミュニケーションの共通言語として英語を使うことがあるため、英語の説明や資料に抵抗がない素養
  • 提供されるツール・サービスを操作できること

実際、開業後には施設内の顔認証システムでトラブルが起きたことも報じられています。「最先端の街に住む」は「不具合と付き合う」とほぼ同義です。ここを楽しめるかどうかが、最大の適性判断になりそうです。

まとめ

2026年のウーブンシティ住民募集を、地元目線で整理してきました。要点をもう一度まとめます。

  • 応募受付は2026年8月19日13時で終了。募集は25世帯程度
  • 賃料は月5万〜28万円。1R〜1LKは岩波駅周辺の相場並み、2LDK以上は割高
  • 諸費用込みの実質負担は2年間で300〜380万円規模
  • 9月に説明会&体験会、10月に間取りのご提示会。入居希望者全員の参加が原則
  • 内見は契約後。契約前はバーチャル内覧のみ
  • 引越しは2027年3月以降、入居期間は2029年2月末までの2年間
  • 将来2,000人規模を目指しているため、追加募集の可能性は十分にある

すぐ隣の街に、家賃5万円から住める実証都市ができる——数年前なら考えられなかった話です。今回見送った方も、次の機会に備えて情報を追っておく価値は十分にあると思います。

次回募集や訪問者プログラムについて新しい発表があり次第、この記事も更新していきます。

▼公式ページはこちら
Toyota Woven City|Weavers(住民)募集

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