イオンタウン沼津はいつ?看板で読む工期とカベヌマ壁画10作品

イオンタウン沼津の工事現場を囲む白い仮囲いに描かれた壁画「#焼き菓子沼」。マカロンやカヌレ、プレッツェルなど20種類以上の焼き菓子が並ぶ(2026年9月26日撮影) 沼津市

沼津駅北のイシバシプラザ跡地で、「イオンタウン沼津」の工事が進んでいます。2026年9月26日(土)の午前、工事現場の周りを歩いて、看板の数字と、仮囲いに描かれた壁画「カベヌマ」の全10作品を撮ってきました。

結論:開業は2027年夏以降。看板の工期もそれに合う

  • 開業時期:イオンタウンの発表では「2027年夏以降」。具体的な開業日はまだ出ていません。現地の看板にも開業日は書かれていません
  • 看板の工期:造成などの開発工事は2027年6月30日まで。建物の新築工事は、労災保険の期間が2027年9月29日まで
  • 今の現場:まだ更地で、重機と工事車両が入っている段階です(2026年9月26日時点)
  • 壁画「カベヌマ」:仮囲いに10作品。北から南へ歩いて、写真を撮りながらでも10分ほどで見終わります

イオンタウン沼津の工事は今どこまで進んだか

イオンタウン沼津の工事現場。広い更地に敷鉄板が敷かれ、カラーコーンと工事用トラック、散水車が並ぶ。奥に沼津駅北側のビル群
敷地の北側から。まだ建物の姿はありません(2026年9月26日撮影)

敷地はまだ更地です。敷鉄板の上を工事車両が行き来し、奥には盛土が続いていました。建物の鉄骨はまだ見えません。

看板から読める数字

仮囲いには工事関係の看板が何枚も貼られています。開業時期を知りたい人に関係する数字を抜き出しました。

項目看板の記載看板
場所沼津市高島本町1番2ほか開発行為許可標識
開発区域の面積31,752.44㎡開発行為許可標識
予定建築物物品販売業を営む店舗等開発行為許可標識
開発工事の予定期間令和7年12月1日〜令和9年6月30日開発行為許可標識
新築工事の労災保険期間令和8年5月27日〜令和9年9月29日労災保険関係成立票
設計・施工大和ハウス工業工事看板

労災保険の期間は、その工事が続く見込みの期間です。建物の工事は2027年9月末までを見込んでいることになり、「2027年夏以降」という発表と矛盾しません。

仮囲いに貼られた「イオンタウン沼津 新築工事」の看板と、建築基準法による確認済、労災保険関係成立票、建設業の許可票、鉄骨製作工場名表示
「イオンタウン沼津 新築工事」の看板。左の労災保険関係成立票に工期が書かれています

工事名の看板は2種類ありました。北側の古い看板は「(仮称)イオンタウン沼津高島本町 開発工事」、新しい看板は「イオンタウン沼津 新築工事」です。正式な名前は「イオンタウン沼津」になっています。

仮囲いに並ぶ開発行為許可標識と、宅地造成・特定盛土等に関する工事の許可済標識。開発区域の面積31,752.44平方メートル、工事予定期間は令和7年12月1日から令和9年6月30日まで
南側にある開発行為許可標識(左)と盛土の許可標識(右)

発表されている計画

2026年5月の発表によると、鉄骨造2階建て、延床面積は約14,120㎡です。スーパーマーケット、飲食店、ドラッグストア、クリニックなど50店舗が入る予定で、駐車場は525台、駐輪場は351台が計画されています。中央には広場をつくる計画です。テナント名はまだ発表されていません。

仮囲いの壁画「カベヌマ」とは

仮囲いに貼られたカベヌマの説明パネル。黒地に白い「カベヌマ」のロゴと、沼津ミューラルアートプロジェクトの趣旨文、参加者のシルエット
ランナーの壁画とNUMAZUの壁画の間にある説明パネル

カベヌマは「沼津ミューラルアートプロジェクト」です。説明パネルによると、イシバシプラザは40年以上営業して閉店し、2025年8月で丸4年になりました。跡地を囲む真っ白な防音壁をキャンバスにして、地元のアーティストと市民が沼津を描いています。運営はカベヌマ実行委員会です。

各作品の南側(向かって左端)には、作者のプロフィールと作品名のプレートが付いています。プレートのQRコードから、作者のSNSやサイトに飛べます。

全10作品を北から順に

北側の工事ゲートから南へ、歩いた順に並べています。

1. #焼き菓子沼(moko)

白い仮囲いにマカロン、カヌレ、プレッツェル、フロランタン、シュークリームなど20種類以上の焼き菓子が描かれた壁画「#焼き菓子沼」
#焼き菓子沼(moko)

作者のmokoさんは沼津市在住で、看護師として働きながら、沼津の食べ歩きをイラストで紹介しています。令和6年に沼津ふるさと応援隊員に就任しました。見た人の食欲を刺激したい、という作品です。

2. 前進する身体(YUSUKE SUGISAWA)

黒地に青、水色、グレーのハート形が隙間なく重なり合う壁画「前進する身体」
前進する身体(YUSUKE SUGISAWA)

1982年沼津市生まれで、今も沼津を拠点に活動しています。10代をスケートボードに費やし、連続写真から影響を受けた「身体の連続性」をテーマに描いています。街を流れる人を血液に重ねた作品です。

3. 始まりについて(マツナガマサエ)

青空を背景に、花を髪に飾った子ども、大きなひよこ、アヒルのおもちゃ、宇宙飛行士、白い大輪の花が描かれた壁画「始まりについて」
始まりについて(マツナガマサエ)

沼津市出身・在住のミューラルアーティストです。成田空港のクリスマスウインドウアートや、OPEN NUMAZU2024の沼津駅前地下道テープアートを手がけています。

4. 自由(草井裕子)

黒い壁面に青や緑の細い線が横方向に何本も重なって流れる壁画「自由」
自由(草井裕子)

御殿場市在住の作家で、普段は尖らせた色鉛筆で細密な抽象画を描いています。約1か月半の制作期間中は、通りがかった人が点を描き加えたり、ワークショップの参加者が手伝ったりしたそうです。近くで見ると、線の中に無数の点があります。

5. 波とクジラとレジ袋(鈴木翔太)

白い壁面に、青い波の渦の上を泳ぐザトウクジラと2匹のアカクラゲ、波間に漂うレジ袋が描かれた壁画「波とクジラとレジ袋」
波とクジラとレジ袋(鈴木翔太)

2010年生まれ、沼津市内の高校に通う沼津市公認のおさかなアートクリエーターです。7歳から海の生き物の絵で個展を開いています。波に乗って流れる海洋ゴミの中にクジラとアカクラゲを描き、海の現実を知ってほしいという作品です。

6. 宇宙は微睡み(渡邉純)

左端に笑顔の黄色い太陽、黄色とオレンジとピンクのうねりの中に細かい線画がびっしり描き込まれた壁画「宇宙は微睡み」
宇宙は微睡み(渡邉純)

沼津生まれ沼津育ちのグラフィックデザイナー・イラストレーターです。ひもの・北条と源氏のPRキャラクターや、Masters Brewingのデザインも手がけています。遠目には明るいうねりですが、近づくと線画の細かさに驚きます。

7. THIS IS POP NUMAZU!(Peter and Joseph)

10色のマスに、大きなメガネをかけたドリンク、ハンバーガー、ポテト、タクシー、三角コーン、レコード、コーヒー、噴水、ピザ、地球のキャラクターが描かれた壁画
THIS IS POP NUMAZU!(Peter and Joseph)

画家の田川誠さんとディレクターの深澤慎也さんのアートチームです。かつてここにあったファストフード店、レコードショップ、コーヒーショップ、おもちゃ屋、ファミレス、タクシー乗り場、噴水が描かれています。三角コーンは今の工事現場、地球と赤ちゃんは未来を表しています。

8. はずむように、越えていく(斎藤遥加)

青、緑、黄色の大胆な筆致で、白い道が画面を横切り、壁を越えていくような構図の抽象画
はずむように、越えていく(斎藤遥加)

掛川市出身で、沼津市内の高校で美術を教えながら制作しています。道を行く人へ、高くそびえる壁もスキップするように越えていこう、という作品です。工事の仮囲いという場所にそのまま重なるテーマです。

9. #カベヌマ MURAL ART NUMAZU(マツナガマサエ+参加者)

白い壁面に、色とりどりのマスキングテープやシールを貼り重ねて描いた走る脚と、手を伸ばして駆ける少女。中央に「#カベヌマ MURAL ART NUMAZU」の文字
#カベヌマ MURAL ART NUMAZU。テープやシールを貼って描かれています

この作品にはプレートがありません。右下の署名に「@masae_huuu & everyone!!」とあり、マツナガマサエさんと参加者の共同制作です。絵の具ではなく、マスキングテープや荷札風のシールを貼り重ねて描かれています。

10. NUMAZU(渡邉純+市民)

カラフルなモザイク柄の空を背景に、富士山、ピンクの「NUMAZU」の文字、深海魚のシルエット、タカアシガニ、カモメ、イルカ、みかんの木、ハマユウが描かれた壁画
NUMAZU。富士山、深海魚、タカアシガニ、みかんと、沼津の名物が詰め込まれています

この作品もプレートがありません。右下の署名は「カベヌマ@沼津のみんな」「jun watanabe」で、渡邉純さんと市民の共同制作です。

歩き方とアクセス

壁画が続く工事の仮囲いと、その横の広いインターロッキングの歩道。南側から北を見た様子
南側から北を見たところ。右側が車道です

  • 場所:沼津市高島本町、県道162号(リコー通り)沿いの旧イシバシプラザ跡地
  • 沼津駅北口から:徒歩約10分
  • 見る時間:北端の工事ゲートから南端まで、写真を撮りながら歩いて約10分。壁画が並ぶ区間はおよそ100mです
  • 歩道:広く、立ち止まって壁画を見ても通行の邪魔になりにくいです
  • 駐車場:壁画を見るための駐車場はありません。車で行くなら周辺のコインパーキングを使うことになります(筆者は歩いて行ったため、料金は確認していません)。南端に静岡銀行の駐車場がありますが、銀行のお客様用です

南端の少し手前には、ラブライブ!サンシャイン!!の大きなパネルも貼られています。カベヌマとは別の掲示です。

まとめ

イオンタウン沼津の開業は2027年夏以降で、日付はまだ出ていません。看板の工期を見ても、建物の工事は2027年9月末までを見込んでいます。現場はまだ更地なので、壁画が見られるのは開業までの限られた期間です。駅から歩いて行ける距離なので、北口に用事があるついでに寄ってみてください。開業日が発表されたら、この記事に追記します。

参考:流通ニュース(2026年5月25日)、静岡新聞DIGITAL(2026年5月24日)、カベヌマ

コメント

タイトルとURLをコピーしました