沼津駅南口、かつて西武百貨店沼津店があった場所に建設中の「NUMAZU JAMS(ヌマヅ ジャムズ)」。7月に鉄骨が立ち上がったところを見に行き、約2か月後の2026年9月5日・6日にもう一度同じ場所を歩いてきました。
2026年9月時点の状況をまとめると、こうです。
- 建物の外観はほぼ完成。広場部分はまだ造成中
- 工期は2026年10月21日まで(現地の掲示)
- オープンは2026年秋ごろの予定
- 出店する店舗はまだ発表なし
【2026年9月】外観がほぼ完成しました
7月に見に行ったときは鉄骨が立ち上がったばかりでしたが、9月に同じ場所を歩いたら、建物の姿がすっかり出来上がっていました。

黒い外壁パネルとガラス張りのファサード、そして2階へ上がる屋外階段。オレンジ色の庇(ひさし)がアクセントになっていて、駅前の風景がかなり変わった印象です。バス待ちの視線の先に、そのまま建物が立っています。
2階テラスと屋外階段が印象的

計画では1Fに1店舗、2Fに3店舗。写真を見ると、2階はぐるりと手すり付きのテラスになっていて、そこから各区画に入る造りのようです。2階のテラス席から駅前を眺めながら…みたいな使い方ができそうで、これは期待できそうです。
広場部分はまだこれから

建物本体は仕上がっていますが、外構部分はまだこれからという状態でした。土がむき出しの部分は、位置関係からすると芝生広場や待合広場になるあたり。小型重機が入って造成作業をしている最中で、残り工期はこの外構と内装が中心になりそうです。

【2026年7月】鉄骨が立ち上がったころ

7月の時点では、バス停のすぐ裏で鉄骨がだいぶ立ち上がってきたところでした。9月の写真01と見比べると、2か月で一気に進んだのがわかります。施工は三島の加和太建設です。
NUMAZU JAMSとは?名前の由来
工事現場の仮囲いに、大きな案内ポスターが掲示されていました。

施設の名前は「NUMAZU JAMS(ヌマヅ ジャムズ)」。沼津市・UR都市機構・民間の事業パートナーの3者が連携して整備するプロジェクトで、キャッチコピーは「まちを奏でる、ぬまづの湊」です。
「JAMS」の由来は音楽の「ジャムセッション」だそうです。楽譜にとらわれず、その場に集まった人たちで音楽をつくっていく即興演奏のように、いろんな人が集まって沼津のまちの賑わいをつくっていこう、という意味が込められています。沼津港周辺でジャズのストリート演奏が盛んなことともつながっていて、なかなかいいネーミングだなと思いました。
施設の中身は「店舗部」「地域貢献部」「4つの広場」

沼津市の公式ページによると、建物(拠点施設)は飲食・物販などの「店舗部」と、「地域貢献部」の2つで構成され、そこに「広場部」が組み合わさります。
- 店舗部:飲食や物販の店舗。1Fに1店舗、2Fに3店舗を計画
- 地域貢献部:誰でも利用できるトイレと、まちづくり活動の拠点となるスペース
- 広場部:待合広場・階段広場・芝生広場・ピロティ広場の4つ
駅前で自由に使えるトイレがあるのは、待ち合わせや乗り換えのときに地味に助かるポイント。買い物をしなくても立ち寄れる場所になりそうです。
4つの広場の役割

- 待合広場|バスターミナルと連携し、バス待ちの時間を快適に過ごせるスペース
- 階段広場|大階段を活かした多目的スペース。休憩場所としても、イベント時の観客席としても使える
- 芝生広場|日常的にくつろげる開放空間。小規模なイベントの開催も想定
- ピロティ広場|建物の1階部分を使った半屋外の空間
敷地は約830㎡。バスターミナルに面した立地で、特に待合広場はバス待ちの人が使うことを前提に設計されているとのこと。写真01でバス停の待合所越しに建物が写っていますが、あの動線がそのまま広場につながるイメージですね。

完成イメージと9月の写真02を見比べると、黒い外壁と屋外階段はほぼこのイメージどおりに仕上がっています。
誰がつくる?工事看板が2枚ある理由

看板をよく見ると、工事名称が2つ並んでいました。ひとつが「沼津駅南口実践広場拠点施設共用棟整備工事」、もうひとつが「(仮称)フィル・パーク沼津プロジェクト新築工事」です。
なぜ2枚あるのか。沼津市の公式ページに答えが書いてありました。「店舗部」は事業パートナーが、「地域貢献部」と「広場部」は沼津市がそれぞれ主体となって整備する——つまり民間側と行政側で発注が分かれているんですね。ひとつの現場で2つの工事が同時に進んでいる、官民連携プロジェクトの構図がそのまま看板に出ていたわけです。施工はどちらも加和太建設が担当しています。
ちなみに事業パートナーは1社ではなく、4社による企業体。代表法人が株式会社フィル・カンパニー、構成法人として株式会社フィル・コンストラクション、株式会社ブルースタジオ、加和太建設株式会社が名を連ねています。
事業費と、20年という時間軸
報道によると、店舗部分は民間事業者が2億〜3億円で建設し、トイレなどの公共スペースと広場は沼津市が約1億円で整備するとのこと。
個人的に一番目を引いたのが事業期間20年という数字です。イベント的に数年やって終わり、ではなく、腰を据えて駅前を育てていく前提の計画ということになります。
名称発表のセレモニーで、頼重秀一市長は高架化やヒト中心のまちづくりが進むなかで、その先導役となる施設になればという趣旨のコメントを残しています。沼津駅の高架化と合わせて考えると、この場所の位置づけが見えてきます。
工事はいつまで?オープンはいつ?

現場に掲示されていた許可票を見ると、工事期間は2026年10月21日まで。オープンは2026年秋ごろの予定です。着工が2025年12月だったので、約1年での完成を目指すスケジュール。9月の進み具合を見る限り、大きな遅れはなさそうです。
あとはテナントにどんなお店が入るのか——ここが一番の関心事ですね。7月の時点では現地にテナント募集の掲示が出ていて、2026年9月時点でも、出店する店舗の発表はまだありません。情報が出次第、この記事に追記します。
すぐ近くの中央公園も2027年春に再整備が完了する予定で、NUMAZU JAMSと連携していくとのこと。沼津駅南口エリアはこれから数年で大きく変わっていきそうです。中央公園の工事の様子は沼津の中央公園 再整備工事の今と完成イメージにまとめています。
場所・アクセス
沼津駅南口を出てすぐ、バスターミナルに面した旧西武百貨店沼津店の跡地です。所在地は沼津市大手町三丁目1番1(沼津市公式ページの記載)。
まとめ
- 西武沼津店跡地に「NUMAZU JAMS」を建設中。2026年9月に外観がほぼ完成
- 店舗(1F1店舗・2F3店舗)+誰でも使えるトイレなどの地域貢献部+4つの広場
- 工期は10月21日まで、オープンは2026年秋ごろの予定
- 出店する店舗は9月時点で未発表
駅前の一等地が10年以上あいたままだったので、ようやく形が見えてきた感があります。オープンまで定期的に様子を見に行って、この記事で追いかけていきます。
意見を届けられる窓口もあります
沼津市は、このプロジェクトについて市民が意見を投稿できるプラットフォームを用意しています。「こんな場所になってほしい」という声を直接届けられる仕組みなので、興味のある方はのぞいてみてください。
参考リンク
※本記事の写真は公道から撮影したものです。掲示物の写真は現地の様子をお伝えする目的で掲載しています。


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