裾野市の旧トヨタ自動車東日本・東富士工場跡地でつくられている実証都市「トヨタ ウーブン・シティ(TOYOTA WOVEN CITY)」。2026年8月9日、現地をぐるりと歩いてきました。
結論から言うと、Phase1エリアは「建設現場」ではなく、すでに“街”の顔になっていました。そして仮囲いの一角には、Phase2の建築工事看板が掲げられていました。工期は2028年11月30日まで。街づくりは次の段階に入っています。
なお今回の写真は、すべて公道・仮囲いの外側から撮影したものです。敷地内には立ち入っていません。

仮囲いが語る「東富士工場の歴史」
ウーブン・シティを外周から歩いていて、まず足が止まるのが仮囲いのデザインです。真っ白な壁一面に、この土地にまつわる言葉がびっしりと並べられています。
「Woven Cityは更地の上でなく、東富士工場の歴史の上にできる」——この一文が、この街の立ち位置を端的に表していると思いました。

その隣には、「History of Susono City and Toyota Group(裾野市とトヨタグループの歴史)」と題された年表が続きます。4本の色の帯が編み込まれるように流れていくデザインで、まさに“Woven(織られた)”。

年表の前半に並ぶのは、この地域の原点というべき出来事でした。
- 1966年11月|自動車性能試験場(のちの東富士研究所)
- 1967年5月|乗用車組立工場(のちのTMEJ東富士工場)完成
- 1971年1月1日|裾野市誕生
工場ができてから4年後に市が誕生している、という順番。裾野という街とトヨタが、いかに密接に育ってきたかが数字で見えてきます。

後半は、工場の終わりと街の始まりが交差します。
- 1977年〜|トヨタ東富士サマースクール開始(延べ約4万人が参加)
- TMEJ東富士工場|総生産台数 752万台/従業員累計 7,000人
- 2020年1月7日|CES2020にてWoven City発表
- 2020年12月7日|東富士工場 閉所式
- 2021年2月|Woven City 地鎮祭
- 2024年10月|Phase1 建築工事完了
「53年間ありがとう」という言葉が仮囲いに小さく書かれていたのが、個人的にはいちばん刺さりました。
Phase1エリアは、もう「街」の顔をしている
そしてここからが今回いちばん驚いたところ。Phase1のエリアは、すでに完全に街として立ち上がっています。

木のルーバーが波打つように重なる低層の建物、V字の柱、ガラス張りの2階・3階。屋上には緑が載り、街路樹も根付いています。工事中の白い仮囲いのすぐ隣に、この完成度の街並みが広がっている落差がすごい。

建物の足元には 「TOYOTA WOVEN CITY」 のサインと、エリアマップの案内板。街区の構成がひと目でわかるようになっていて、ここが“見せる街”として設計されていることが伝わってきます。

【今回の本題】Phase2の建築工事看板を発見
外周を回っていて、仮囲いに掲げられていたのがこちら。「TWC Phase 2 建築工事」の看板です。

看板から読み取れる内容をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工事名称 | TWC Phase 2 建築工事 |
| 施工 | 大林組・トヨタT&S建設共同企業体(TWCフェーズ2JV工事事務所) |
| 注文者 | トヨタ自動車株式会社 |
| 事業の期間 | 令和8年2月16日 〜 令和10年11月30日(2026年2月16日〜2028年11月30日) |
| 労働保険番号 | 22103890842-001 |
ポイントは期間の終わりが「2028年11月30日」というところ。Phase1の建築工事完了が2024年10月でしたから、そこから約4年をかけてもう一段階、街が広がっていく計算になります。
実際、Phase2側の敷地では大型クレーンが何本も立ち、鉄板が敷き詰められた造成エリアで工事が進行中でした。

ゲートまわりも完成済み。街の“入口”ができていた
もうひとつ印象的だったのが、整備の終わったゲートと道路。白いグレーのタイル舗装、真新しい横断歩道の塗装、信号機、カメラ付きのポール、そしてゲートブース。人と車と“それ以外の何か”が通ることを前提にした道の設計に見えました。

まとめ:Phase1は「できた」、Phase2は「これから」
- Phase1エリアは建物・道路・植栽まで含めてすでに街として完成した姿になっている
- 仮囲いには東富士工場53年分の歴史が年表として掲示されている(これは見る価値あり)
- Phase2の建築工事看板が掲出され、事業期間は2026年2月16日〜2028年11月30日
- Phase2エリアではクレーンが稼働中。まだしばらくは“工事の街”でもある
裾野市に住んでいると、ここが工場だった頃の風景を覚えている人も多いと思います。その上に新しい街が立ち上がっていく過程を、リアルタイムで外から眺められるのは今だけかもしれません。また変化があったら追いかけます。
アクセス
| 名称 | トヨタ ウーブン・シティ(TOYOTA WOVEN CITY) |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県裾野市(旧トヨタ自動車東日本 東富士工場跡地) |
| 最寄IC | 東名高速道路 裾野IC からすぐ |
| 最寄駅 | JR御殿場線 岩波駅 / 裾野駅 |
※現在も工事中のエリアが多く、一般見学の受け入れ形態は時期によって変わります。周辺は工事車両の通行も多いので、外周から見る場合は交通の妨げにならないようご注意ください。今回の写真もすべて公道・仮囲いの外側から撮影しています。
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