ウーブン・シティ Phase2 建築工事が始動|2026年2月着工・2028年11月まで(現地取材)

ウーブン・シティの仮囲いに描かれた「Weaving the Future 未来を紡ぐ」と富士山。2026年8月9日の現地取材レポート 裾野市

裾野市の旧トヨタ自動車東日本・東富士工場跡地でつくられている実証都市「トヨタ ウーブン・シティ(TOYOTA WOVEN CITY)」。2026年8月9日、現地をぐるりと歩いてきました。

結論から言うと、Phase1エリアは「建設現場」ではなく、すでに“街”の顔になっていました。そして仮囲いの一角には、Phase2の建築工事看板が掲げられていました。工期は2028年11月30日まで。街づくりは次の段階に入っています。

なお今回の写真は、すべて公道・仮囲いの外側から撮影したものです。敷地内には立ち入っていません。

「Weaving the Future / 未来を紡ぐ」。奥にはこの街の主役、富士山。

仮囲いが語る「東富士工場の歴史」

ウーブン・シティを外周から歩いていて、まず足が止まるのが仮囲いのデザインです。真っ白な壁一面に、この土地にまつわる言葉がびっしりと並べられています。

Woven Cityは更地の上でなく、東富士工場の歴史の上にできる」——この一文が、この街の立ち位置を端的に表していると思いました。

「裾野市から世界へ」「テストコースの街で未来の当たり前を発明する」。53年分の言葉が並ぶ。

その隣には、「History of Susono City and Toyota Group(裾野市とトヨタグループの歴史)」と題された年表が続きます。4本の色の帯が編み込まれるように流れていくデザインで、まさに“Woven(織られた)”。

1966年の自動車性能試験場(のちの東富士研究所)から、1971年の裾野市誕生まで。

年表の前半に並ぶのは、この地域の原点というべき出来事でした。

  • 1966年11月|自動車性能試験場(のちの東富士研究所)
  • 1967年5月|乗用車組立工場(のちのTMEJ東富士工場)完成
  • 1971年1月1日|裾野市誕生

工場ができてから4年後に市が誕生している、という順番。裾野という街とトヨタが、いかに密接に育ってきたかが数字で見えてきます。

総生産752万台、従業員累計7,000人。数字の重さがそのまま歴史の重さ。

後半は、工場の終わりと街の始まりが交差します。

  • 1977年〜|トヨタ東富士サマースクール開始(延べ約4万人が参加)
  • TMEJ東富士工場|総生産台数 752万台/従業員累計 7,000人
  • 2020年1月7日|CES2020にてWoven City発表
  • 2020年12月7日|東富士工場 閉所式
  • 2021年2月|Woven City 地鎮祭
  • 2024年10月Phase1 建築工事完了

「53年間ありがとう」という言葉が仮囲いに小さく書かれていたのが、個人的にはいちばん刺さりました。

Phase1エリアは、もう「街」の顔をしている

そしてここからが今回いちばん驚いたところ。Phase1のエリアは、すでに完全に街として立ち上がっています。

まっすぐ延びる街路の先に信号機。舗装も植栽も、完全に“完成後”の姿。

木のルーバーが波打つように重なる低層の建物、V字の柱、ガラス張りの2階・3階。屋上には緑が載り、街路樹も根付いています。工事中の白い仮囲いのすぐ隣に、この完成度の街並みが広がっている落差がすごい。

棟には「2A」「3A」といった番号が。円形のガラス棟も印象的。

建物の足元には 「TOYOTA WOVEN CITY」 のサインと、エリアマップの案内板。街区の構成がひと目でわかるようになっていて、ここが“見せる街”として設計されていることが伝わってきます。

「TOYOTA WOVEN CITY」のサインとエリアマップ。街路樹もしっかり育っている。

【今回の本題】Phase2の建築工事看板を発見

外周を回っていて、仮囲いに掲げられていたのがこちら。「TWC Phase 2 建築工事」の看板です。

大林組・トヨタT&S建設共同企業体による「TWC Phase 2 建築工事」。

看板から読み取れる内容をまとめます。

項目 内容
工事名称 TWC Phase 2 建築工事
施工 大林組・トヨタT&S建設共同企業体(TWCフェーズ2JV工事事務所)
注文者 トヨタ自動車株式会社
事業の期間 令和8年2月16日 〜 令和10年11月30日(2026年2月16日〜2028年11月30日)
労働保険番号 22103890842-001
※看板の記載(労災保険関係成立票の事業期間)にもとづく。実際の完成・公開時期を示すものではありません。

ポイントは期間の終わりが「2028年11月30日」というところ。Phase1の建築工事完了が2024年10月でしたから、そこから約4年をかけてもう一段階、街が広がっていく計算になります。

実際、Phase2側の敷地では大型クレーンが何本も立ち、鉄板が敷き詰められた造成エリアで工事が進行中でした。

手前がPhase2の工事エリア、右奥が完成済みのPhase1。この対比が今の裾野。

ゲートまわりも完成済み。街の“入口”ができていた

もうひとつ印象的だったのが、整備の終わったゲートと道路。白いグレーのタイル舗装、真新しい横断歩道の塗装、信号機、カメラ付きのポール、そしてゲートブース。人と車と“それ以外の何か”が通ることを前提にした道の設計に見えました。

ゲートと道路はすでに完成。奥にはソーラーパネルを載せた施設も見える。

まとめ:Phase1は「できた」、Phase2は「これから」

  • Phase1エリアは建物・道路・植栽まで含めてすでに街として完成した姿になっている
  • 仮囲いには東富士工場53年分の歴史が年表として掲示されている(これは見る価値あり)
  • Phase2の建築工事看板が掲出され、事業期間は2026年2月16日〜2028年11月30日
  • Phase2エリアではクレーンが稼働中。まだしばらくは“工事の街”でもある

裾野市に住んでいると、ここが工場だった頃の風景を覚えている人も多いと思います。その上に新しい街が立ち上がっていく過程を、リアルタイムで外から眺められるのは今だけかもしれません。また変化があったら追いかけます。

アクセス

名称 トヨタ ウーブン・シティ(TOYOTA WOVEN CITY)
所在地 静岡県裾野市(旧トヨタ自動車東日本 東富士工場跡地)
最寄IC 東名高速道路 裾野IC からすぐ
最寄駅 JR御殿場線 岩波駅 / 裾野駅

※現在も工事中のエリアが多く、一般見学の受け入れ形態は時期によって変わります。周辺は工事車両の通行も多いので、外周から見る場合は交通の妨げにならないようご注意ください。今回の写真もすべて公道・仮囲いの外側から撮影しています。

関連記事

国道246号から見るウーブン・シティの今【2026年7月】|住民募集2026の条件・家賃もまとめ
裾野市の国道246号を沼津方面に向かって走っていると、右手の高台に突然現れる近未来的な建物群。トヨタが旧東富士工場跡地に建設している実証都市「Toyota Woven City(ウーブン・シティ)」で…

コメント

タイトルとURLをコピーしました